1. 短時間正社員制度導入の目的を明確化する
各企業の人材活用上の課題によって、短時間正社員制度導入の目的は異なってきます。社員のニーズや自社の人員構成、事業・人材活用戦略等を踏まえて、「短時間正社員制度が解決する人材活用上の課題」を参考に、自社の現状及び将来の課題が、これらの課題のどれに当てはまるかを検討します。
社員のニーズを把握するには、社員を対象としてインタビューやアンケート調査を実施することも有効です。
また、制度導入の検討に当たっては、職場マネジメント上どのような課題が生じるかについても、検討しておく必要があります。
制度導入の目的は、前述の人材活用上の課題を解決することとなりますが、社内事情に応じて、目的をより具体化して、それに沿った制度設計をしていくことが重要です。
一方で、制度導入の目的を限定し過ぎると、特定の社員しか制度を利用できなくなることから、周囲の社員が制度利用を「お互い様」と捉えられず、制度に関心を持てなかったり、制度利用者への協力に積極的になれなかったりする懸念もあります。制度導入の目的を検討する際には、この点にも留意することが望ましいでしょう。
短時間正社員制度とはどのような労務形態か、導入メリットはなにか、短時間正社員制度の導入で解決できる人材活用上の課題はなにか。基本的事項を知りたい場合はこちらをご覧ください。
このサイトでご説明している、短時間正社員制度の概要や導入手順、運用改善等について、「短時間正社員制度」導入・運用支援マニュアルに記載しております。印刷等の際にご活用ください。