5. 短時間正社員制度を導入し、周知する

短時間正社員制度が導入目的の達成に向けて円滑に運用され、根付いていくかどうかは、制度導入の際、制度への理解を、どこまで深められるかによって大きく変わってきます。短時間正社員制度を導入しても、制度対象者・利用者、管理職、周囲の社員の理解が不足していると、制度が利用しにくくなり、円滑な運用が妨げられることが懸念されます。そこで、短時間正社員制度を導入するに当たって、それぞれの関係者にどのようなことを周知していくべきか、ポイントを整理しておきたいと思います。

周知すべき内容

制度の対象者・利用者、管理職、周囲の社員に対して、下記の内容を必ず周知して下さい。

関係者に周知すべき内容

「制度の対象者・利用者」に対して 「管理職」に対して 「周囲の社員」に対して
  1. 制度導入の目的
  2. 制度内容
  3. 制度利用に当たっての留意点
    • 制度のメリット・デメリットやキャリア形成について考える必要性
    • 働き方の効率化
    • 管理職や周囲の社員との積極的なコミュニケーション
  4. 制度利用の際の事務手続き
  1. 制度導入の目的
  2. 制度内容
  3. 制度利用前後の職場マネジメント上の留意点
    • 期待する役割に応じた仕事の配分
    • 職場単位での働き方の見直し
    • 適正な人事評価
  4. 制度利用の際の事務手続き
  1. 制度導入の目的
  2. 制度内容

周知する方法

制度を根付かせるためには、パンフレットやマニュアルを作成することも有効です。また、Q&A集の整備や社内報等による制度利用者の紹介などは、利用希望者の不安を払拭し、これまで制度への関心が薄かった関係者の理解を促進する上で効果的です。