短時間正社員制度導入のメリット

従来、多くの企業では、原則としてフルタイム勤務ができる人が正社員として採用・活用されてきました。しかし、子育てだけではなく、親等の介護、自己啓発、ボランティア活動、心身の健康不全といった様々な事情により、従来のフルタイム正社員としての働き方では十分に活躍できない時間に制約がある人材が増加しつつあります。少子高齢社会の到来により労働力人口が減少しつつある中、企業としては、こうした時間に制約がある人材も含めて、意欲・能力の高い人材を確保・活用していく必要性が高まっています。

「短時間正社員制度」導入のメリット

短時間正社員制度は、これまで企業が正社員に求めていた働き方では活躍できなかった意欲・能力の高い人材を新たに正社員として確保・活用できる制度であり、改正高年齢者雇用安定法や改正労働契約法の「無期労働契約への転換」への対応策としても有効です。また短時間正社員制度の導入は「企業(組織)」だけでなく、「労働者」及び「社会」にとっても大きなメリットがあるといえます。

企業(組織)
に対するメリット

  1. 意欲・能力の高い人材の確保
  2. 生産性の向上
    職場マネジメントの改善や業務効率化
  3. 満足度の向上による定着
  4. 労働関係法令等の改正への円滑な対応
    ※高年齢者雇用安定法、労働契約法

労働者
に対するメリット

  1. ワークライフバランスの実現
  2. 正社員登用を通じたキャリア形成の実現
  3. 処遇の改善
  4. 職場全体の長時間労働の解消
    職場マネジメントの改善や業務効率化

社会
に対するメリット

  1. 仕事と子育ての両立の実現を通じた、少子化への対応
  2. 仕事と介護の両立の実現を通じた、高齢化への対応
  3. 労働力人口の減少への対応
    女性、高齢者等の「全員参加の社会」の実現
  4. 企業競争力の向上を通じた経済環境の改善