株式会社クレディセゾン

貴社は、どんな会社ですか?

当社は、「サービス先端企業」を経営理念として掲げ、ペイメント事業、リース事業、ファイナンス事業、不動産事業を展開する、総合ファイナンスカンパニーです。
2020年3月16日現在の社員数は2,969名、うち男性794名、女性2,175名となっており、女性が社員の約7割を占めています。

最近3年間の短時間正社員制度利用者数は?

育児や介護を事由とした短時間勤務制度を2007年4月から導入しています。2017年9月からは、自己啓発や通学、ボランティア等の事由についても対象を拡大しました。利用状況は以下のとおりです。

<育児:短時間勤務利用者数>
2017年度:291名 2018年度:307名 2019年度:293名

<介護:短時間勤務制度利用者数>
2017年度:6名 2018年度:4名 2019年度:6名

<その他事由:短時間勤務制度利用者数>
2017年度:14名 2018年度:40名 2019年度:43名

短時間正社員制度を開始した時期は?

育児休業法施行前から導入していますが、2007年4月に制度の適用期間や適用対象者を見直し、大幅に拡大しました。その後、適宜見直しを図り、現在は、疾病や自己啓発、ボランティア等の事由でも短時間勤務制度を利用することが可能です。

短時間正社員制度を導入した目的は?

育児・介護と、仕事との両立支援を目的として本制度を導入しました。

短時間正社員制度を導入した背景や経緯は?

当社は、社員に20~30代の若年層が多く、また約2/3が女性であることから、これらの社員が仕事と家庭との両立ができ、働き続けられる労働環境を整備する必要があったためです。
また、クレジット事業には不可欠な知識とスキルを有する人材の流出防止もありました。このような能力を有する人材の流出は、人材育成コストや内部労働市場形成の観点からも組織にとって大きな損失となると考えられていました。

短時間正社員の賃金や評価はどのようにしていますか?

給与・賞与ともに実働時間に応じて一定の割合を減額して支給します。目標設定については上司と面談のうえ、短時間取得を考慮した目標設定を行いますが、求められる期待役割や評価については、短時間を理由に特別な取り扱いはせず、フルタイム勤務者と同様となります。

短時間正社員の勤務時間および日数は?

1日の基本所定労働時間のうち、30分、1時間、1時間30分、2時間の時間短縮が可能です。
また、1ヶ月の基本所定労働日数のうち、月1~4日間の日数短縮が可能となっており、決められた労働時間数を満たせば、時間と日数とを組み合わせて短縮することも可能です。

短時間正社員として就業可能な期間は?

育児事由:小学校4年生進級年度の4月15日まで。
介護事由:期間の上限なし。
その他事由:原則6か月まで。以降も取得希望の場合は再申請。

短時間正社員へ配慮していることは?

フルタイム社員と業務内容や業務上の責任について変更はありませんが、シフト勤務は希望により免除としています。

短時間正社員制度の社内への告知方法や利用促進策は?

社内外に発信するツール(イントラネット、社内報、メディアを活用した広告など)を通して各種制度やその利用者の声を社員へ開示しています。また、2006年より育児休業明けの女性社員を対象に、会社の近況に関する情報提供、復職にあたっての心構え、育児をしながらのキャリア形成、先輩ワーキングマザーとの情報交換・ネットワーク構築を目的としたセミナーを労使共同で開催しています。

制度導入でどんな効果やメリットがありましたか?

「女性が働きやすい会社」として社内外の認識が高まりました。離職者が減少するとともに、女性を中心に中長期的にキャリアプランを立て継続就労する社員が増えてきています。また、短時間勤務者による効率的な時間の使い方が、フルタイム勤務者に働き方を見直してもらう機会としても役立っています。

短時間正社員制度の課題は?

諸制度は社内に広く認識され浸透しており、個々のニーズに応じて利用されています。社員の価値観や働き方も多様化してきていますので、今後は、すべての社員がより活躍し、パフォ-マンスを発揮できるよう、制度の拡充や環境整備を図っていきたいと考えています。