社会福祉法人ライフ・タイム・福島

社会福祉法人ライフ・タイム・福島_01_法人イメージ

<法人概要>

法人設立年 1990年
法人所在地 福島県福島市松川町字産子内1番地の1
業種 医療,福祉
事業内容 特別養護老人ホ-ムの経営、老人デイサ-ビス事業の経営などの社会福祉事業
基本金 2億6,860万円
サービス活動収益 8億5,193万円(2023年3月期)
職員数 124人(登録ヘルパーを除く、2023年11月現在)
職員の構成
  • ・正職員:
    95人
  • ・正職員以外:
    29人(臨時職員:16人、嘱託(定年後再雇用):2人、パート: 11人)

「多様な正社員」制度の概要

  • ■【週休3日制】
    法人内のグループホーム「ロング・ライフ フクチャンち」では1日の所定労働時間を10時間とする週休3日制を導入している。
  • ■対象者はグループホーム「ロング・ライフ フクチャンち」で働く管理者や常勤の介護正職員、ケアマネジャー。
  • ■変形労働時間制を採り入れることで1日の所定労働時間をシフトにかかわらず一律で10時間とし、週4日間勤務することで従来と同じ週の所定労働時間(40時間)を満たしている。夜勤もこれまでの16時間勤務から10時間勤務とした。
  • ■基本給等の処遇は制度の導入以前と変わらない。
    夜勤の所定労働時間は短くなったが、夜勤中に行う業務は変わらないと考えているため、夜勤手当も変えていない。

制度導入のきっかけ・背景

  • ■制度導入は2021年3月ごろから検討した。全国的に介護職員が不足するなかで、福島県内は人材不足が全国以上に早く進むとされていたことから、それに対応する新しい働き方のあり方を考えていた。その際に週休3日制を知り、福島県でも介護業界向けのモデル事業「週休3日制導入支援事業」が始まったことがきっかけであった。
  • ■同年8月には職員向けに説明会を開き、それ以降は運用方法の具体的な検討やリーダー層への研修、職員との個別面談を実施。11月より運用を始めた。

制度導入までの経緯

社会福祉法人ライフ・タイム・福島_02_制度導入までの経緯

(社会福祉法人ライフ・タイム・福島 提供資料より引用)

制度導入時の労使コミュニケーション

  • ■制度導入前に実施した職員向けのアンケートや面談では、1日あたりの所定労働時間が長くなることや、残業代が減ることをデメリットとして感じている職員の声があった。これに対し、従来の残業が所定労働時間として扱われ、帰宅時間の見通しがつきやすくなることや、休日を3日間連続でとることで十分な休息がとれるといったメリットを説明することで、職員の理解を得た。

工夫点

  • ■公休が増えることや夜勤時間が短縮化したことで、職員間の申し送りを確実に行う必要が生じていた。そこで紙・口頭でシフト勤務間の申し送りをしていたが、週休3日制の導入に先駆けてタブレット端末上で入力・閲覧できるようにしたことで、申し送りに必要な時間を短縮し、確実に必要な事項を伝えられるようになった。

週休3日制におけるシフトのイメージ

社会福祉法人ライフ・タイム・福島_03_週休3日制におけるシフトのイメージ

(社会福祉法人ライフ・タイム・福島 提供資料より引用)

制度導入による効果

  • ■従来は2日以上の連休が1人あたり月平均0.7回であったが、週休3日制の導入により2.5回に増えた。また夜勤時間が短縮されたこともあり、体力面でも精神面でも職員の負担が軽減した。
  • ■週休3日制の導入後は採用の応募数が増えた。

今後の課題

  • ■夜勤時間が短縮されて日中のシフトと重なる時間帯が減ったことで、日中の利用者の状況が以前よりも把握しづらくなった。職員の公休が増えたこともあり、申し送りがこれまで以上に重要になっている。
  • ■グループホームだけでなく、法人内の他の事業所(特別養護老人ホームや小規模多機能型居宅介護等)にも横展開をしたいと考えている。そのためにはユニットケアを採り入れている施設においては、入居者数が多い2ユニットの場合に職員数をいかに確保するか等の検討を進める必要がある。

活躍する職員の声

澤田 二美子 さん

グループホーム「ロング・ライフ フクチャンち」
リーダー
澤田 二美子 さん

  • ■これまで1か月のうち半分近くが休日となる経験がなかったので、当初は週3日間の休日をどのように過ごせばよいのか、戸惑いの気持ちも大きかった。
    現在は、ただ休日として過ごすのではなく、法人で提供しているホームヘルパー(訪問介護員)の仕事に新たに携わってみようと準備を進めている。
  • ■1日の所定労働時間が2時間延びたことで、利用者の入浴介助の際に顔や爪、髪といった細かな点までケアが行き届くようになった。利用者ひとり一人に関わる時間を長く持つことができるようになったと感じている。