株式会社ぐるなび

貴社は、どんな会社ですか?

当社は1996年の事業開始以来、「レストランのサポーター、食のトータルサイト」を事業コンセプトに掲げて、日本の食文化を守り育てることを使命と考え取り組んでいます。ユーザーや、飲食店の皆様に支えられて成長を続けてくることができました。特にここ数年の規模拡大は著しく、社員数も1900名を越えています。

平均年齢は35歳と比較的若い企業であり、女性比率は4割です。

短時間正社員制度の導入・実施状況は?

当社の短時間正社員制度は、育児のための短時間勤務制度と介護のための短時間勤務制度があります。
結婚、出産というライフステージを迎えている社員の割合が多く、出産、育児休業を経て復職をする際に、育児のための短時間勤務制度を選択する社員が昨今増えております。2015年4月からは、昨今問題になっている学童保育の不足などを受けて、育児のための短時間勤務制度の対象期間を小学校入学始期から、小学校3年生修了時(最大)までに延長しました。

制度を導入した背景や経緯は?

短時間勤務制度を整備する段階で、多数の社員へのインタビューを実施しました。また、短時間勤務制度利用者だけでなく、その上司・同僚の意見も幅広く丹念に確認をしていきました。また、従事時間調査などを通してデータも取得しました。

そこから見えてきたのは、短時間勤務制度の活用を円滑に進めるためには、2つのポイントがあることです。1つめのポイントは、部署全体の業務分担の見直しや、部署全体の生産性向上への取り組み、部署全体のコミュニケーションの向上といったことまで踏み込んで検討して、初めて効果がでるということです。利用者自身の業務の見直しをするだけでは十分ではありません。
そして、もう1つは「意識」をしっかりと持つこと。利用者自身が「限られた時間内に成果を出す」意識を持つことと、周囲の協力者がいることを意識することです。利用者と協力者の相互理解が醸成され、活き活きと働ける職場は、生産性も高く、コミュニケーションも良好な職場に自然になってくるというわけです。

短時間正社員制度の課題は?

短時間勤務制度を利用する社員が増えることにより、社内の認知度も増し「随分と働きやすくなった」という声を利用者から聞くようになりました。しかし、フルタイム社員への負担が増えてしまう状況をどのように防ぐのか、短時間勤務制度を利用している社員の昇進昇格、短時間で成果を出す効率的かつ生産的な働き方を会社として推奨するための啓蒙、周知徹底など、まだまだ課題は尽きません。短時間勤務制度を利用する社員はもちろんのこと、全ての従業員が生産性を意識し、効率的で創造的な仕事ができるように、今後も職場環境を整備していきます。