株式会社パソナテック

貴社は、どんな会社ですか?

株式会社パソナテックは、IT/インターネット分野を専門としたパソナグループの人材派遣、請負事業を行っている企業です。

短時間正社員制度の導入・実施状況は?

今回の取組では、まず営業経験のある短時間勤務者、現役の営業マネージャーなどにヒアリングを実施し、営業職で短時間勤務を行う際に課題となる点を抽出しました。ヒアリングの結果、主に①目標設定と②業務分担に関する課題をクリアしていかなければならないことが分かりました。

①目標設定については、通常勤務の営業職と同様の売上・粗利目標などを設定してしまうと、短時間勤務者はどうしても労働時間が短いため、目標を達成することが難しくなります。このような状況では、制度利用者のモチベーションは上がらず、営業職として短時間勤務を行うことは難しくなるだろうということが分かりました。このような事態を回避するために、短時間勤務者の就業状況に合わせた目標設定の方法について、今後、検討を重ねていきたいと考えています。また、周囲のメンバーの納得性を担保するために、短時間勤務者が在籍する部門の目標設定についても検討が必要であることが判明しました。

②業務分担については、いくつか実現できそうなアイデアが出てきました。例えば、短時間勤務者自らが主体となり営業を行うのではなく、新人営業職の指導役として新人のサポートを行う、なるべく自宅から近い顧客を担当することにより通勤時間を短縮するといったアイデアです。これらのアイデアは、将来、十分に検討できる内容だと思っています。

制度を導入した背景や経緯は?

女性社員比率が高く、あらゆる職種で女性が活躍しています。短時間勤務の制度についても小学校3年生まで取得が可能など、制度面について日々充実を図ってきました。

しかしながら、営業職など、自ら業務コントロールが難しい職種においては制度利用が進んでおらず、短時間勤務を行うには、今までのキャリアを転換しなければならないという課題を抱えています。また、この数年のうちに、出産、育児期を迎える社員も多く、早急に、営業職のまま短時間勤務が可能な制度整備が必要となっています。

このような背景から、今回、営業職における短時間勤務の利用促進のための施策を検討しました。

制度についての今後の方針やお考えは?

現在、結婚、出産を経て営業職として活躍している女性社員のロールモデルがいないため、女性営業職のキャリアパスが描けない状況にあります。今回、検討した短時間勤務営業職については、これらの課題を解決する良い方策であると考えています。今春、営業職で復帰を予定している社員がいますので、今回の取組をきっかけに、短時間勤務営業職のロールモデル作りに取り組んでいきたいと思います。