株式会社富士通ワイエフシー

貴社は、どんな会社ですか?

当社は、「地元のお客様のために世界一のITソリューションを提供し続ける企業を目指す」を経営ビジョンとし、ITシステムの企画・コンサルから開発・運用まで、お客様のライフサイクルに沿った情報サービスのご提供、さらに医療分野では「病院の広域運用監視ソリューションサービス」の充実・拡大など業容の拡大を図ってきました。

短時間正社員制度の導入・実施状況は?

見直しにあたり、制度利用者4名、その上司5名、周囲の同僚3名、人事担当者4名と総勢16名の社員にインタビューを実施し、それぞれの立場から意見と考えを収集しました。

現行制度では、短時間勤務者の報酬減額が短縮時間分よりも少ないため、通常勤務者と制度利用者は同等の目標を設定することになっています。このことにより、制度利用者が目標を達成することが難しいという課題が見つかりました。したがって、制度見直しの方向性として、給与を時間比例で減額することや、制度利用者の短時間勤務に対応した目標を設定し、その目標に応じた評価を行うといった考え方を検討しました。

また、短時間勤務制度の拡充策についても検討しました。当初、「自己啓発やボランティア活動で制度を利用したい」というニーズが多いのではと考えていましたが、自己啓発等は短時間勤務制度での対応ではなく、能力開発施策(大学院へ通学する為の休職制度、各種研修(技術、英語)、等)を実施して欲しいという意見が多く聞かれました。

制度を導入した背景や経緯は?

従来から地元のお客様に質の高いサービスを提供するためには、社員が元気でなければならないと考え、社員が元気に気持ちよく働ける環境を実現すべくワークライフバランスの取組を推進しています。当社では、ワークライフバランスの取組の一環として短時間勤務制度(育児・介護目的での利用が可能)を導入し、育児目的でこれまで6名の社員が利用した実績があります。短時間勤務制度以外にも、フレックス制度(2009年11月~)や、テレワーク(2007年4月~)といった在宅勤務等、社員のワークライフバランスに寄与する制度を導入しています。今回、短時間勤務制度の利用者への業務配分や評価方法等、運用面での改善課題を抽出するため、制度の見直しを検討しました。

短時間正社員制度の課題は?

上記の検討とともに、育児・介護・傷病等を事由とした短日勤務の導入等、働き方の多様化に応じた施策展開も視野に入れ、今後とも施策検討・検証を積み重ねていこうと考えています。また、介護を事由とした利用はこれから増えていくと思われますので、この点についての検討を行っていく予定です。