富士ゼロックス株式会社

最近3年間の短時間正社員制度利用者数は?

妊娠中および育児を事由とした短時間正社員制度の取得者数は、2012年度190名、2013年度204名、2014年度197名、介護を事由とした短時間正社員制度の取得者数は、2012年度1名、2013年度1名、2014年度2名となっています。

短時間正社員制度を開始した時期は?

育児を事由とした短時間正社員制度は1992年に導入、2012年には妊娠期間中も取得可能とし、制度を拡充しました。介護を事由とした短時間正社員制度は、1993年に導入しています。

短時間正社員制度を導入した目的は?

1980年代末より、性別に関わらず、全ての従業員が仕事で能力を発揮し、同時に個人の生活を充実できるよう、働き方の見直しや環境整備に取り組んできました。その一環として、短時間正社員制度を導入しました。

短時間正社員制度を導入した背景や経緯は?

1988年に「個人の発想を発揮できる仕事のあり方とより働きやすい環境づくりに向けて、全社で取り組んだ経営刷新運動 『New Work Way』 」を始動しました。この『New Work Way』を受け、「女性が働きやすい、能力を発揮しやすい環境を整備する」というテーマのもと、各部署から女性社員に集まってもらい、制度や職場環境などを改善する「レディースパーソネルコミッティ」をスタートさせました。短時間勤務はこのプロジェクトからの提案がもととなって制度化されたものです。施行後も社員の働き方や生活を考慮しながら、継続して制度拡充に取り組んでいます。

短時間正社員の賃金や評価はどのようにしていますか?

賃金と賞与については、短時間制度を取得した時間分控除しています。評価については、短時間制度取得を考慮した目標設定を行い、その範囲内で十分果たせることを前提に本人と上司の間で合意した期待役割を、どの程度遂行できたかで決めるようにしています。

短時間正社員の勤務時間および日数は?

勤務時間は30分をワンブロックとして2時間まで短縮可能です。当社はフレックスタイム制度を導入しているので、制度利用者はコアタイムの10時30分~15時以外で短縮時間分を調整することになります。短縮時間も1ヶ月単位で変更することが可能です。また、勤務日数は週5日で通常勤務と同じとなっています。

短時間正社員として就業可能な期間は?

子が小学校3年生を終了する3月末までとなっています。また、育児のための深夜残業および時間外勤務を制限する制度の適用期間は子が小学校6年生を終了する3月末までとなっています。介護の場合は最長2年の期間内での運用です。

短時間正社員へ配慮していることは?

産前休業に入る前と復帰前に、育児休業中の過ごし方や復帰後の働き方について、面談を行っています。上司に対しては、管理職研修で制度利用者への仕事の配分や評価の方法について伝えるようにしています。また、人事部でも労働時間を確認し、残業時間が多い場合は上司への確認・指導を行っています。

短時間正社員制度の社内への告知方法や利用促進策は?

イントラネット上に制度および利用に関する情報を掲載し、社員は必要な時にいつでも見ることができるようにしています。また、制度を変更した場合には、全社員へ通知を出し、周知を図っています。妊娠・出産する社員に対しては人事が直接面談し、出産前、産休・育休の取得および職場復帰後に利用できる各種制度やルール等をまとめたガイドを用いて説明し、制度の利用を促しています。

制度導入でどんな効果やメリットがありましたか?

「仕事と生活の調和(ワークライフバランス)を実現しやすく、働きやすい会社」としての認識が社内外で高まりました。

短時間正社員制度の課題は?

制度を導入してから20年以上経過し、諸制度は社員に広く認識されており、各人のニーズに応じて利用されています。今後も、制度を利用しながら仕事と生活の調和を図り、個々の能力をより発揮してもらえるよう、制度の拡充および利用促進を図っていきたいと考えています。