株式会社髙島屋

最近3年間の短時間正社員制度利用者数は?

総数:369名(育児・介護事由)

短時間正社員制度を開始した時期は?

1991年から導入しています。

短時間正社員制度を導入した目的は?

育児・介護、副業の就労支援です。

短時間正社員制度を導入した背景や経緯は?

多様なニーズを持つ顧客へ質の高いサービスを提供するための女性の感性や経験を活かすことのできる環境づくりと、多様な人材が個々の力を発揮できる企業風土の醸成が重要であると考えています。男女共同参画活動を推進するとともに、1986年よりファミリーフレンドリー施策を展開し、育児休職制度や女性再雇用制度も法律に先駆けて整備してきました。短時間勤務制度もこれらの一環として取り組んでいます。また、2018年からは、多様な働き方推進のために、副業事由による短時間勤務制度も導入しています。

短時間正社員の賃金や評価はどのようにしていますか?

給与・賞与ともに実働時間に応じて一定の割合を減額します。目標設定や評価方法については、特別な取り扱いはせず、管理者と制度利用者が面談の上、対応できる目標を設定します。評価はフルタイム勤務者と同様です。

短時間正社員の勤務時間および日数は?

・1日あたりの勤務時間:5時間~6時間45分
・1週間あたりの勤務日数:4日~5日

短時間正社員として就業可能な期間は?

育児事由は、1人の子どもにつき生後1カ月から小学校4年生になるまでの期間で、回数に上限なく利用できます。介護事由は、対象家族1人につき通算して3年まで利用可能です。副業事由は、1回につき2年間まで、1人につき通算3回まで利用可能です。

短時間正社員へ配慮していることは?

短時間正社員であっても、昇格に必要な条件を満たせば昇格試験を受験することができ、合格すれば昇格は可能です。

短時間正社員制度の社内への告知方法や利用促進策は?

2008年4月より厚生労働省による「仕事と生活の調査推進プロジェクト」における参画企業の1社として参画したことを契機に、経営トップが「髙島屋トップ宣言」を発し、全社員を対象としたワーク・ライフ・バランスを実現するアクションプログラムを策定し全社を挙げて取り組んでいます。短時間正社員制度もその取組みの一環として推進しています。

制度導入でどんな効果やメリットがありましたか?

近年20年間、日経ウーマンによる「女性が働きやすい会社」ランキングの上位にランク付けされていることも影響し、採用時の応募者の質・量ともに良好であるとともに、同業種の中では離職率が低いことは制度整備による効果だと考えられます。女性のキャリアモデルを創造し内部労働市場を充実させることにおいてもメリットがあると考えています。
上記に加え、2014年ダイバーシティ経営企業100選に選定・表彰され、2015年「プラチナくるみんの認定」、2016年6月「厚生労働大臣の認定(えるぼし-認定段階3)」を受けました。

短時間正社員制度の課題は?

業態特性上、店舗の営業時間がある中で、短時間勤務者と通常時間勤務者がバランスよく活躍できる環境整備が課題です。