パートタイム労働者の活躍推進の取組を発信(宣言)

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2016年09月30日公開

褒める風土の醸成と現場力の強化!  「現場力」=「商品力」+「表現力」+「販売力」。働きやすい環境と各種制度作りを推進! 株式会社 柿安本店

パートタイム労働者の職務内容

精肉店舗(38店舗)・惣菜店舗(86店舗)・和菓子店舗(182店舗)・レストラン店舗(28店舗)・食品店舗(24店舗)における
接客販売業務・調理業務
工場(ミートセンター、スイーツファクトリー、しぐれセンター)での製造業務・内勤事務
本社・東京本部での内勤事務等

取組の背景

当社では、従業員全体の約82%がパートタイム労働者であり、精肉・惣菜・和菓子・レストラン・食品の5部門全ての店舗で接客販売・製造・調理に携わっている。
お客様と最も近い場所で働き、お客様の声を最も聴いているパートナー(※)が「働きやすい」、「当社で長く働きたい」と思える環境作りに取り組んでいます。

※パートナー・・・当社では「パートタイム労働者」と「学生アルバイト」を総称して、共に働くメンバーとして「パートナー」と呼んでいる。

取組分野

  • 賃金
  • 教育訓練等の能力開発
  • 人事評価・キャリアアップ
  • 正社員転換推進措置
  • 職場のコミュニケーション等

取組内容(取組分野で選択した分野について記載)

【賃金・人事評価・キャリアアップ】
<半年毎の人事考課及び昇給に反映>
 半年に1回(年2回)、全パートナー対象の人事考課を実施。一次考課者が10項目を5段階で評価。その後二次考課者、部門長の承認を経て
 人事考課内容が決定する。
 尚、考課はS、A、B+、B、C、Dの6ランクがあり、S、A、B+が昇給対象。

<パートナー店長>
 現在、和菓子を取り扱う店舗(口福堂)のパートナーは合計1,800名在籍している。その中でパートナー店長(口福堂店長)は127名。
 他事業部は社員が1店舗に1名以上必ず在籍する中、和菓子営業部は、182店舗(7月26日時点)全てをパートナーが運営している。 
 口福堂店長に任命されると店舗責任者として責任の比重は増えるが、「フルタイムで勤務しなければならない」という決まりはなく、短時間
 勤務(シフト制)が可能。

<表彰制度の運用>
 当社では表彰制度を取りまとめて「柿安表彰制度」と称し、現在7つを運用している。
 その中でパートナーも対象となる制度は6つ。(個人受賞は①③⑤、店舗受賞は②④⑥)
 ①永年勤続表彰(14年、28年)
 ②労働無災害安全表彰
 ③コンテスト表彰(おもてなしの心、料理)
-以下、2016年度新設-
 ④業績表彰
 ⑤柿安賞
 ⑥CS ABC賞
 ※対象とならない制度は「定年表彰」。
 社内において“褒める風土”の醸成を図るべく本制度を制定しており、社内報、掲示板、社内メール、給与メッセージ等で広く社内共有しモチ
 ベーション向上を促す。

★おもてなしの心コンテスト(接客コンテスト)
 店長・料理長以上の役職者(幹部を含む)全員が出席する経営方針発表会等の同日に、コンテストを開催している。会場は本社がある三重県
 桑名市の桑名市民会館大ホール。これまでに6回開催し、ファイナリストは58名。うち、約40%の23名がパートナーという実績。更に、こ
 の23名のうち2名が最優秀賞を受賞(各回1名しか選ばれない賞の為、過去6回中2回をパートナーが受賞)。
 ファイナリストになるには、まず各部門で予選会が2~3回行われ、最終的に各部門2名ずつ計10名がファイナリストとなる。
 パートナーから店長までの全従業員に出場権利がある本コンテストは、ファイナリストになることも名誉な中、6回開催の全大会で必ず1名
 以上のパートナーが最優秀賞もしくは特別賞に輝いている。
 尚、第7回大会は2017年2月に開催予定。

★料理コンテスト
 厨BO!SHIODOME 東京ガス業務用厨房ショールームを貸切り、決勝大会を開催。調理技術、試食、プレゼンの3項目で競う。
 過去5回開催し、ファイナリストは43名。うち、7名がパートナーである。決勝大会に進出するには1次審査(レシピ審査)、2次審査(調理
 技術・試食・プレゼン審査)を勝ち抜かなければならない。応募資格はパートナーから料理MGRまでの全従業員であり、調理歴や専門知識
 が豊富な社員と同条件で戦う中で、パートナーファイナリスト7名のうち1名が最優秀賞に輝いている。
 また、最優秀賞に選ばれた商品は実際に商品化され、各店舗で販売される。
 尚、第6回大会は2016年9月16日(金)開催予定。
※おもてなしの心コンテスト及び料理コンテストの最優秀賞者は副賞として海外視察研修が与えられる。米国の市場やトレンドの見聞等、教育
 効果も高く得られることから毎年派遣している。

【正社員転換推進措置】
<正社員登用制度>
 入社時に全パートナーへ配布する「入社のしおり」に記載しており周知に取り組んでいる。
 これまでに1,120名のパートナーが正社員・契約社員(以下、正社員等という)に転換している(1991年~2015年7月現在)。
 転換する際には、正社員登用試験を受験(筆記試験、面接試験)。
 筆記試験はSPI3-G、面接試験は部門長との面接。正社員等になる意欲を改めて問い、心構え等を共有。
 第一線で働くパートナーは、会社・店舗としても大きな即戦力であり、現在も各部門が積極的に正社員等転換を勧めており、
 現場力を一層高める為にも本制度を広く周知するよう取り組んでいる。

【教育訓練等の能力開発】
<接客接遇研修の実施>
 新店オープン時にパートナー向けの研修を実施。
 理念や店舗ルールの情報共有、接客における基礎的な知識を座学で学び(Off-JT)、実際に現場で調理研修及び接客研修(OJT)を経てオー
 プン当日を迎える。
 また、和菓子営業部ではパートナー全員を対象とした基礎研修を2016年8月より実施。
 主要都市8箇所にて開催。当社についての知識を深めることをはじめとして、接客接遇の基礎を身に付け、接客を「作業」ではなく「おもて
 なしの心」で行なっていただけるような実践的研修を実施、現場の接客力向上とCS向上を図る。

【職場のコミュニケーション】
<全従業員へのES調査>
 2010年度よりES調査(従業員満足度調査)を実施、2015年度よりパートナーを含む全従業員へ対象を拡大した。
 当社におけるパートナー比率は約82%を占めており、現状をより正確に把握するためにはパートナーの声を聴き、その上でより具体的な改
 善を図ることを目的とした。
 外部の調査会社に回収、開封、集計、分析までの全てを委託。事務局(人事部)が原本を見ることは一度もない。提出者の不利益になること
 は一切なく、反対に利益になるということをお伝えして回収率UPに努めた(パートナー回収率78.4%)。

工夫した点・苦労した点

<ES調査>
 パートナーまでの全従業員が対象のES調査は初めての試みであったので、回収率を上げることも含めてパートナーのみで運営している口福
 堂店舗(182店舗)へは人事部より電話連絡を行った。
 「やり方が分からない」という声が多数あり、改めて説明することで理解され回収率UPに繋がった。
<表彰制度の制定・運用>
 今期から表彰制度に3つの制度を追加制定。「褒める風土を醸成する」という想いがある中、生の声を直接届けられないパートナーの方々に
 どのように周知し参画意識を育んでもらうかが大きなポイントであった。

取組の成果・課題

長く勤めることが出来る環境作りに努めた結果、勤続年数の伸長が見られ、パートナーの定着率が上がっている。
勤続年数
<2010年6月>男1.3年  女1.8年  計1.7年
<2016年6月>男2.1年  女2.8年  計2.7年 ※勤続年数1年増加
※環境整備内容
・個人のライフスタイルに合わせた短時間勤務(シフト制)であっても役職に就くことが出来るなど、個人の能力を評価した人事考課制度によ
 り、パートナーのモチベーションを高める。
・育児休業・介護休業の取得推進(2007年以降、パートナー育児休暇取得者55名の実績有り)。
・慶弔休暇や積立有給制度等、長期病休や介護、悪阻による体調不良など様々な一時休暇に対応できる福利厚生制度。

【パートナーでもキャリアアップが可能】
2013年3月より、パートナー役職に「口福堂店長」を新たに設定。同年、口福堂は一気に出店数を増やし規模拡大。同時に「口福堂店長」と
 いうパートナー向けの役職を設定・運用を開始した。
<2013年度>パートナー1,093名  口福堂店長89名
<2015年度>パートナー1,781名  口福堂店長130名
・口福堂店長は短時間勤務が可能。個人のライフスタイルに合わせたシフトで勤務できる為、高いモチベーションでキャリアアップ出来る。
・店舗の運営ができているのは、まさしくパートナー従業員及び口福堂店長の活躍のお陰である。
・エリア担当として社員が各店舗を巡回。指導や悩み相談等のフォローを行なうことで、口福堂店長を含めたパートナー全員が安心して働ける
 体制を作った。
・また、他部門においても14名がチーフ職に就いており、社員が公休等で不在の場合も職位のあるパートナーが勤務していることで店舗運営
 は円滑に行われている。 

【正社員登用制度推進】
1991年、正社員登用制度制定。
※当社においては、パートナーから正社員等に登用した場合、「中途入社社員」として扱っている。
<2012年度>中途入社数 105名。内、パートナーからの正社員等登用者率 18.10%
<2013年度>中途入社数  91名。内、パートナーからの正社員等登用者率 25.27%
<2014年度>中途入社数  88名。内、パートナーからの正社員等登用者率 29.55%
<2015年度>中途入社数  64名。内、パートナーからの正社員等登用者率 31.25%
・正社員等への登用者率が年々上がっている。
・店舗、会社において必要不可欠な人財を発掘し、キャリアアッププランの一つとして積極的に登用制度を推進・活用している。
・また、パートナーが「正社員に転換したい」と思える職場環境作りに取り組んだ成果といえる。

今後の取組方針

現場側と経営側の情報共有「パートナーミーティング」実施
パートナーと役員(幹部)が話し合う場を設ける企画を検討中。経営側と現場の風通しが少しでも善くなることを目的として、実現に向け現在
計画を進めている。