人を大切にできる職場を目指して~地域社会においても社会人として信頼される職員を育む!~
社会福祉法人恩賜財団済生会支部福井県済生会福井県済生会病院
パートタイム労働者の職務内容
医療
医師・看護師・薬剤師・臨床検査技師・事務職員等
取組の背景
以前から正規職員や非正規職員という身分に関わらず、
本人の希望に合った時間帯でのいわゆる多様な就業形態での雇用契約ができる職場環境(企業風土)があった。
一方で、医療分野は恒常的に人手不足感が強いため、パートタイム労働者が各々の分野で誇りを持って仕事に就く
ことができる環境づくりが早急な課題としてあり、元々の職場風土をさらに向上・充実させる取組を進めることとした。
取組分野
- 労働条件の明示・説明
- 賃金
- 教育訓練等の能力開発
- 正社員転換推進措置
- 福利厚生・安全衛生
- ワーク・ライフ・バランス
- 職場のコミュニケーション等
取組内容(取組分野で選択した分野について記載)
(1)入職時・労働条件変更時に、本人が希望する働き方を尊重し、労働条件を決定している。
(2)パートタイム労働者にも昇給・賞与有り。
(3)医療安全や人権・倫理、看護実践などのキャリアアップのための研修を年間20回以上用意しており、希望するパートタイム労働者も自由に参加できる。
(4)年2回の面談時に正職員登用の意向等を聴取しており、正職員へのキャリアアップを望むパートタイム労働者については所属長の推薦により院長等の面接を経て正職員登用が可能である。毎年登用実績有り。
(5)福利厚生制度(診療給付金制度、職員旅行参加、各種施設利用料金割引等)については正職員と変わらず利用できる。
(6)パートタイム労働者も育児休業・看護休暇等の利用実績が毎年あり、ワーク・ライフ・バランスを推進している。
(7)院内ポータルサイトを利用し、様々な情報が共有でき、限られた時間の中で最大限の情報を共有できる制度が整備されている。
工夫した点・苦労した点
医療はチームで行うものであり、様々な職種のスタッフのチームワークが必要。皆に一丸となって意欲を持って取り組んでもらうには、勤務時間等、職員個々人の希望を最大限に尊重し、希望にかなう労働条件づくりに反映させることが必要。結果、多様な就業形態が実現できており、職員の病院との信頼関係構築につながっている。
取組の成果・課題
業務改善提案や模範的行動を行った職員を対象とする表彰制度があり、パートタイム労働者も対象としている。これにより、意欲が向上し、結果、患者満足度も上昇している。また、パートタイム労働者の定着度が増し、離職率も低下している。
今後の取組方針
今後、さらにパートタイム労働者の活躍を推進するために、パートタイム労働者個々のこれまで以上の意欲向上を図り、多様な就業形態に対応する形での活躍推進制度を整備していきたい。また、企業が職員を選ぶ時代から、個人が企業を選ぶ時代への転換期に、意欲をもった労働者に選ばれ、働きながらさらに意欲を向上させられる魅力ある企業を目指して、職員を大切にする企業風土を更に醸成させていきたい。