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社会医療法人社団E
正社員になるための準備制度の運用がパート労働者の自信と定着に
1.労働条件の明示、説明
5.キャリアアップ・
正社員転換推進措置
正社員転換推進措置
7.ワーク・ライフ・バランス
所在地 | 神奈川県 | 業種 | 福祉 |
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従業員数 | 995名 | パート労働者数 | 365名 |
事業概要 | 保健・医療・福祉の総合サービスの提供 |
(1)取組の内容
1. 労働条件の明示・説明
- 5~6年前から、パート労働者も含め入職時のオリエンテーションで、文書や数値を用いて労働条件や賃金について1時間程度説明することとした。
- 年2回中途採用を行っているが、4月採用と同じ入職時オリエンテーションでの説明を実施している。
5. 正社員転換推進措置
- 正社員には月に数回の夜勤があり、それがネックとなって退職するケースが多かったため、パート労働者から正社員に移行する前段階として、「短時間正規職員制度」を導入した。
- 「短時間正規職員制度」とは、正社員と同じ待遇であるが、勤務時間を最大1時間45分短縮することが可能。出勤時または退勤時のいずれかに1時間45分を適用することで、例えば子供の保育園の送り迎え等に当てることができる。
- また、この制度を受けた看護師に月1回夜勤に入ってもらい、少しずつ夜勤の回数を増やして夜勤に対する家族の理解を得るとともに、夜勤に対して自信を深めてもらうことで正社員へのハードルを低くすることに取り組んだ。
7. ワーク・ライフ・バランス
- パート労働者でも勤務開始から3ヶ月経過すると疲労が蓄積するため、4ヶ月目以降月1日の有給休暇を必ず取得させるようにし、疲労を軽減させている。
(2)取組の成果
5. 正社員転換推進措置
- パート労働者から正社員への移行の前に「短時間正規職員制度」を設けたことにより、「短時間正規職員制度」で自信をつけてから正社員に転換後は退職する者がいなくなった。
- この制度により退職者がいなくなったことは、慢性的な人手不足の看護師を大切にすることにつながり、人材流出の防止に効果があった。