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キャリアアップ事例

キャリアアップに成功した方々を紹介します。
自分の希望の働き方について、キャリアアップを目指しましょう

株式会社リゾーム
金藤 純子さん(専務取締役)

金藤 純子さん

子育てのため大手企業を退職。
地方でパートから再就職し、経営者に!

会社データ(2014年10月現在)
【事業内容】商業施設の経営コンサルティング、人材育成支援、顧客管理ソフト等の開発・販売・保守
【従業員の内訳】正社員52名、パートタイマー6名

金藤 純子さんの年表

キャリアアップ~STORY

男女雇用機会均等法の一期生として女性総合職デビュー

男女雇用機会均等法が施行された1986年、「一生働く自分でいよう」という夢を描いて、金藤さんは大手旅行会社に就職しました。当時の女性就職人気ナンバーワンの企業で、女性総合職として社会人デビューしました。

支店勤務を経て、営業本部情報企画室、マーケティング室に配属されると、現在でいうCRM(顧客関係管理)やデータベースマーケティングなど当時の新規ビジネスを次々と任され、持ち前のチャレンジ精神と行動力ですぐれた成果を積み重ねました。

しかし結婚・出産して子育てが始まると、状況が一変します。まだ、制度は有っても長期の出産・育児休暇を取る社員が少なかった時代、数か月後には職場に復帰。仕事と家庭の両立が難しくなります。夫から仕事と子供のどちらを取るかを迫られ、二者択一で1998年、13年間勤めた会社を退職。岡山の実家に帰り、離婚、シングルマザーとしての再出発を決断します。どん底の中、とにかく働いて収入を得たい一心で、「土日が休みならパート職でもいい」と覚悟し職を探し始めました。

地方では35歳のシングルマザーに再就職先がない!

ところが、どれほど経験やスキルがあっても、地方都市では35歳で子育て中の女性を正社員採用する会社が無いという現実にぶつかりました。しかし金藤さんは諦めません。ハローワークや求人雑誌で職を探し、小さな求人広告にCRM、FSP(顧客購買履歴管理)といった流通業のマーケティング用語があるのを発見。それは前職で7年半も熱心に取り組んだ経験が生かせる業務でした。

金藤さんはパート社員からの再出発を決めます。1999年当時のリゾームは設立8年目、代表プラス女性社員4名の小さな会社でした。主にショッピングセンター(以下SC)向けに経営コンサルティング、人材育成の支援、それに顧客分析ソフトの開発・販売を始めたところでした。

入社のわずか3か月後、金藤さんは持ち前の営業開拓の行動力や資料作成能力が評価され、正社員へと昇格。いきなりコンサルタントや業界動向分析といった高度な仕事も任され、新規のビッグユーザ開拓などでも実力を発揮します。一方、金藤さんにとっても土日が休みの日々が手に入り、実家で両親と同居していることもあって子育ての負担が軽減されました。

会社の転換期に、新たな創業メンバーの一人として尽力

新製品のプレゼンテーションをする金籐さん

新製品のプレゼンテーションをする金籐さん

「私は個人経営から企業組織へと転換する時期に、創業メンバーの一人のような立場で仕事をさせていただきました。」と金藤さんは振り返ります。現在、リゾームの顧客分析・経営分析システムは、国内SC業界のシェアでトップを占めるまでに成長しています。

入社当時はまだ発展途上の会社だったため、毎日新たな経験ができました。それは好奇心旺盛な金藤さんにとって楽しく刺激的な仕事環境でした。上級職へ昇格するオファーはみな受け入れ、未経験の人事・総務の仕事も兼任。すべてが良い勉強になると思ってチャレンジし、役職も課長、部長、専務取締役へと昇格します。「大手企業で働き続けていたら、自分は今ほど成長できなかったと思います。」

いち早くSC経営士という業界の専門資格も取得し、より専門的な立場から経営のアドバイスを行い、SC業界のセミナー講師としても活躍するなど、金藤さんの自分磨きは現在も続いています。

入社時に3歳だったお子さんも現在は大学生になりました。自身の経験から、金藤さんはスタッフが働きやすい環境づくりのために、就業規則や人事制度を充実させることにも意欲的です。乳幼児がいるパートタイマーに早い時間の帰宅を認め、正社員の待遇でも通常勤務のA社員と、残業がないB社員という2つの選択肢を用意。また、育休復帰後の役職者も時間単位の有給休暇を活用して早めに帰れるようにするなど、現在パート社員から役職者まで、子育て中の女性でも個人の事情に合わせた雇用が可能な社内ルールには金藤さんの想いが反映されています。

パート採用から社長にまで昇格。夢は人々の幸せづくり

そして今、金藤さんは会社から大きな使命を与えられています。それは新会社を立ち上げ、自らが社長職に就くことです。

リゾームの目標は「百年企業」を創ること──。いくつかの子会社を作り、次なる事業の種も蒔き、多角経営を行う。若手に挑戦させ、経営者を経験させることで優秀な人材を育てる。そしてリゾームを百年先まで存続させるという未来戦略です。金藤さんはその壮大な計画の第1号として、近々、新社長に着任する予定です。「百年後に私たち個人はこの世に生きていません。でもリゾームが流通業の課題解決を行い、“街づくり”のお手伝いをすることで、顧客企業が繁栄し続けます。百年後に、顧客企業から“御社とお付き合いを始めて100年も経ったのですね”と互いに喜び合いたい、それが私たちの夢です。百年企業とは、リゾームに関わった人々がそれぞれの時代を生き、リゾームがその歴史を見届ける伴走者になることを意味します。」

最後に金藤さんは「最近は専業主婦の方でも経験やスキルを持った女性がたくさんいらっしゃいます。ぜひ働いて自分を磨きませんか。女性が得意とする親和性や共感力を生かして、人のために役立つことをしようと思って働けば、それが社会貢献にも繋がります。自分を認め、なりたい自分に近づいたら、もっと自分を好きになれる。それが充実感を味わう幸せな生き方かな、と感じます。私自身も素直に学び、人に感謝し、人と繋がれる人間でありたいといつも思っています。その喜びが私の仕事のエネルギー源です。」と語り、目を輝かせていました。

応援メッセージ

金藤 純子さん

もし責任ある役職になれと求められたら、皆さんぜひ怖れずに受けてください。役に就く、部下を持つことから多くのことを教わることができます。私自身が今、それを強く実感しているところです。

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