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キャリアアップに成功した方々を紹介します。
自分の希望の働き方について、キャリアアップを目指しましょう
女性による、女性のための意識改革。
私がその道しるべになりたい。
会社データ(2014年2月末現在)
【事業内容】外食産業
【従業員の内訳】正社員528名、パート社員4,562名
キャリアアップ~STORY~
働く女性のために社内制度を充実させるだけでなく、女性たち自身も論理的な思考ができるよう意識改革することを提唱しておられる女性がいます。
1995年、当時30歳だった今井さんは、夫の脱サラ転職をきっかけに、家計を支えようと脱・専業主婦を決心します。近所のリンガーハット草加松原店(埼玉)の貼り紙広告を見てパートに応募し、娘の幼稚園送迎に支障のない時間帯のパート勤務を始めました。
草加松原店は、約50席、延べ約20名のスタッフがシフトを組んで数名ずつ働く店です。今井さんは接客業にすぐ慣れ、フロア、レジ、調理、やがて人材教育のOJTや店長代理も担当するなど頭角を現します。
パートのシフト管理もしていた今井さんは、主婦の目線から、様々な改善点が見え始めます。パートの主婦の子供が急に発熱しても彼女たちは仕事に穴を空けるのが嫌で、休みを取りづらい雰囲気があったのです。まずそこを改善しようと、今井さんはパートの増員を店長に進言。今井さん自身が面接し、応募者に「週5回が週3回になるかもしれませんよ」と条件を伝えたうえで採用し、在職中のパートの方々の理解も得て、全員でワークシェアリングするように、出勤日や時間帯に柔軟性をもたせた人員体制に変えました。
こうした店づくりへの熱意と行動はパート仲間からも支持され、今井さんは上司から正社員への昇進を推薦されます。
2000年、今井さんは正社員への登用試験を受け、草加松原店の店長に就任。仕事ぶりにも一段高いギアが入ります。『1日100杯チャレンジ』などの売上目標を定めてスタッフの志気を高め、外の駐車場でヨーヨー釣りの夏祭りやクリスマスイベントを企画してファミリー層の集客を図るなど、店の活性化を推進しました。
しかし店長というのは全責任を負う職で、その悩みは女性パートの人たちに打ち明けるしかありませんでした。近隣店の店長にも相談しましたが彼らはみな男性で、男性店長と女性店長の考え方にギャップを感じ始めます。
「女性活躍支援セミナー」でプレゼンテーションする今井さん。
そして2011年、今井さんはブロックリーダーに選出されます。店長を務めながら、エリア内の10数店舗の教育・指導も担う役職です。しかし任命されて1年後、社内の職制変更によって一旦職を解かれ、再び店長専任となります。「本社からは一時的な異動と言われましたが、私は自分を戒める意味でもこれを降格人事と解釈しました。」と今井さんは回想します。
一般に、女性は繊細な気づきの感性にすぐれ、男性は論理的思考が得意と言われます。「私もまさにそれでした。男性リーダーたちと一緒に働くとわかります。たとえばクレームがあった時にはその根本原因を論理的に分析して、筋道を立てて次善策を店長たちに伝えるべきでした。でも私の思いつく言葉には説得力がないんです。ああ、私の思考力は彼らにかなわないとへこみました。」と今井さんは苦笑いします。
しかし今井さんは上司から“店長として一番になれ。そうすればまたブロックリーダーになれる。君にはその力がある”と励まされます。「あの挫折がバネになって現在の私があります。おかげで今ではかなり仕事を客観的に俯瞰して見られるようになりました。」
2014年4月、自分なりの論理思考を身につけ、ひと回り強い自分になって、今井さんはブロックリーダーに復活します。担当は埼玉県内の15店舗。1日に最低1店、ブロック内の店舗を訪れ、店のスタッフと一緒に制服姿で働きながら問題点を抽出・改善する業務をこなしています。月例のブロックリーダー会議でも、全国約20名のリーダーのうち唯一の女性リーダーとして活躍しています。
「パート社員で最も多いのが主婦層で、最近は女性店長も増えています。でも私はもっと女性が管理職となって腕を振るえる組織づくりを目指しています。1人の女性管理職として後輩の模範例となり、道しるべになるんだという強い気持ちで、会社に貢献したいですね。」と今井さん。それには女性の意識改革が必要です。「そうしないとあの時の私のように潰れてしまうでしょう。私は一度降格を経験して自分の未熟さを自覚できました。」
この熱い思いは会社の中枢部に届きました。リンガーハットでは2014年4月から月1回ずつ「女性活躍支援セミナー」を開催。これは社長の直轄プロジェクトで、全社から抜擢された28名の女性メンバーが5チームに分かれ、女性社員が活躍するための改善案を役員会にプレゼンテーションし、そこで採択されたアイデアを会社が支援するというものです。現在は「女性が意識改革するための勉強会の開催」「ダイバーシティ(雇用の機会均等や多様な働き方を認めること)」「子育て中以外の社員への時短勤務制度」「女性支援の専門部署の創設」などのテーマがその候補に挙がっています。
「私は今、人生で思いも寄らなかった位置に立っています。まさかこの私が、という思いです。これもすべて社員の声に耳を傾け、個人個人を大切に考えてくれる会社のおかげです。」と今井さんは19年間を振り返ります。そして最後に「今は娘たちも社会人になりましたが、私が“幼い頃に母親業がおろそかになっていなかった?”と尋ねると、逆に“仕事に真剣に向き合う姿からいっぱい教わったよ”と言ってくれるんです。」と嬉しそうに話してくれました。
パートで働きながら、未来を担う子供たちを育てることは大事業です。既存の待遇制度に頼るだけでなく、「自分で新たに切り開くのだ」くらいの気構えで「働きやすい職場作り」という大事業に、あなたも取り組んでみませんか。
新しい知識を吸収し、「次」へ挑戦。
仕事の幅を広げていく。
一人ひとりに喜んでもらえる介護を心がけ、お客様から信頼されるヘルパーに!
気づいたら即行動!
その積み重ねで同僚・後輩に慕われる存在に
お店とともに成長し、欠かせない存在へ。
周囲の支えに感謝。
ママだからこそできる仕事。子育て経験を活かし、いずれは再び店長に。
自信を持って、誇りを持って、「お役に立ちたい気持ち」を伝えていく
ミスを次につなげ、「気づき」を技術力の向上に役立てる。
小さな工夫を積み重ねて、業務を円滑に!
職場になくてはならない存在へ。
自身の経験や知識を皆に伝え、縁の下の力持ちとしてセンターを支えていきたい。
「自分で頑張る」から「みんなで頑張る」へ。大好きなお店のために日々奮闘!
主婦としての感性を活かしながら店長へとステップアップ!
仕事が楽しくて夢中に。社内制度の有効活用で勉強の毎日を送る!
人と人のつながりを大切に。
理想の接客で憧れの「店長」を目指す!
何事も楽しむ姿勢で困難を乗り切る秘訣は「限られた時間の有効活用!」
お客様との信頼関係を築くため、さらなるスキルアップを目指す。
同僚とのコミュニケーションを大切に、働きがいのある職場をつくっていきたい。
常にプラスアルファの接客で、正社員に。
誰もが認めるホテリエとして活躍中。
総合小売業の面白さを探求して、店長に。
原動力は、もっと知りたい、やってみたい!
子育てや趣味と両立しながら、自分らしく。
愛情でチームも育てて管理職に。
心と心、商品と消費者を丁寧につなぐパッケージ制作を極めて、取締役へ。
コミュニケーション能力を強みに課題解決。
パートから、わずか10年で部長職へ!
娘が教えてくれた前向きに生きる姿勢。
縁の下の力持ちとして、上を目指す。
女性による、女性のための意識改革。
私がその道しるべになりたい。
キャリアの断絶も仕事の成果でカバー。
制度とともにステップアップ。
引っ込み思案だったあの私が、東京の大型ショップの店長に転身!
マネジメントと人材教育、双方の経験が調和して独自の経営哲学をもつ店長に。
こども相手の保育士をめざした私が、今、おとな相手の人材育成に魅せられている!
子育てのため大手企業を退職。
地方でパートから再就職し、経営者に!
好奇心と向上心でステップアップ。
念願かなってパート出身の副店長第一号に!
研究者から転身してファミレス店長へ。
深夜パートで、天職に巡り会う!