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キャリアアップ事例

キャリアアップに成功した方々を紹介します。
自分の希望の働き方について、キャリアアップを目指しましょう

モロゾフ株式会社
中川 聖子さん(人事総務部 チーフ)

中川 聖子さん

キャリアの断絶も仕事の成果でカバー。
制度とともにステップアップ。

会社データ(2014年1月現在)
【事業内容】洋菓子製造・販売事業、喫茶・レストラン事業
【従業員の内訳】正社員733名、パートタイマー1,006名

キャリアアップ~STORY

新卒で入った会社を寿退職。その3ヶ月後に再入社

洋菓子で有名なモロゾフ株式会社で、人事総務部のチーフを務める中川さん。短大卒業後に社会人としてのキャリアをスタートさせたのも、今と同じモロゾフです。しかし、入社してから現在まで、正社員として勤め続けてきたわけではありません。

1985年、日本にバブル景気の足音が聞こえ始めた頃、中川さんは短大卒の正社員としてモロゾフに入社し、人事部に配属されます。そこで約5年間、職場の人間関係にも恵まれ、充実した日々を送ってきましたが、1991年1月、結婚を機に退職し専業主婦に。

しかし、退職3ヶ月後に早くもアルバイトとして復帰。元の上司や同僚からの「いつでも帰っておいで」という言葉を受け、「家でじっとしているのが好きではなかったし、声をかけてもらったのが嬉しくて」と、まずは補助的な仕事から再出発することにしました。当時専業主婦になることを望んだ夫も“家のことをきちんとやるなら”と、働くことを許してくれました。

週20時間未満勤務が条件のアルバイトとして入って、4ヶ月後に手当てや賞与の充実したパートになりましたが、しばらくは社員の補助と有給休暇の書類作成など、比較的簡単な業務を担当しました。勤務時間は慣れるに従い当初の4時間から少しずつ増え、やがてフルタイムで働くようになりましたが、それでも仕事と家庭の両立はできていたと言います。

初めての業務、一人だけの担当に四苦八苦

そんな中川さんに転機が訪れたのが1998年です。会社の組織改編があり、パートという立場のまま、企画課で課長のサポートをすることになります。主な業務は、新しい人事給与システムの選定。これまでホストコンピューターで管理していた人事給与システムを専用のサーバーで運用するため、実務者の立場からどのようなシステムが使いやすいかを考え、数あるパッケージソフトの中から最適なものを選ぶ仕事です。

新人事給与システムを選定している段階では他にルーチンの仕事もなく、心に余裕を持って仕事ができていましたが、システムが決まり稼働に向けた“導入”の段階は「しんどかった」と振り返ります。

2000年といえば、企業でもようやくパソコンが一人1台支給され始めた時代です。当時の中川さんは全くのパソコン初心者。開いたウィンドウの閉じ方すらわからないような状態で、エクセルの関数やマクロを組む仕事を任されました。同じ部署でこの業務に携わるのは中川さん一人だけ、誰も代わってくれる人はいません。

社員が全員帰った後も、一人で残ってひたすらエクセルと格闘。行き帰りの電車の中でも専門書を開き、自分のスキルを上げることに集中しました。

パートでありながら社員と同等に働いていた中川さんの当時のモチベーションは、仕事で成果を出すこと。新卒当時の同期は順調にキャリアを重ねて昇格もし、年収もそれなりに上がっていましたが、「一度退職して入り直した自分と彼らの給与を比較すれば、不満が出るだけ」と、お金のことは考えずに、目の前の仕事で成果を上げ自分自身スキルアップすることを原動力にしたのです。

そして2001年、多忙な時期を乗り越えて無事に新システムが稼働しました。

制度とともに順調にステップアップし、チーフへ

中川さんの優秀さは、周囲の誰もが認めていました。ただ、会社の制度が追い付いていなかっただけなのです。やがて制度が整ってくると、中川さん自身も順調にステップアップしていきます。

2002年にエキスパート制度が導入されると同時に、上級パートにあたるエキスパートに転換。更に2007年にはショートタイム社員制度が導入されますが、この時も制度導入と同時にショートタイム社員に転換します。ショートタイム社員とは、時給制の正社員のこと。パートとの最も大きな違いは、条件さえ揃えばフルタイム社員になれるところです。

パートからショートタイム社員になる際に、中川さん自身の意識も大きく変わりました。それまでは「自分たちのチームが担当している仕事ができていればいい」と思っていましたが、社員と名がつく限りは、会社のことも考えて広い視野を持たなければならないと思うようになったのです。その後、自ら意思表示をして、2009年4月にフルタイム社員になり、2010年からは人事総務部のベテラン課長の下で、補佐的な仕事を任されるようになりました。課長はパート時代から中川さんを見込んで、やがて自分の後継にと考えていたのです。

そして2013年4月に組織改編が行われ、部長、課長の下にチーフという役職が加わると、すぐにチーフに抜擢され、名実ともに部下を持つ立場となりました。

現在、正社員3名、パート2名のチームをまとめる中川さん。マネジメントで心がけていることを尋ねると、「常に声をかけることと、なるべく自分でやる力を身に付けられるよう見守ること。ケースバイケースで、事前に声をかけるか、任せて様子を見るかを意識しながらマネジメントしている」そうです。

中川さんの次の目標は、自分の後を任せられる人事・給与のエキスパートを育てること。今はもう、パート時代の面影はありません。

応援メッセージ

中川 聖子さん

“こうじゃないといけない”という固定概念に縛られなくていい。選択肢はたくさんある。道はひとつじゃない。せっかく仕事をするなら、自分の気持ちに素直になって、自分の好きなこと、面白いこと、やりがいのあることをやって欲しい。

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