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キャリアアップ事例

キャリアアップに成功した方々を紹介します。
自分の希望の働き方について、キャリアアップを目指しましょう

株式会社サガミチェーン
山下 真希さん(サガミ千音寺店 チーフ)

山下 真希さん

パートタイマーの道を一筋に歩んで
花開いた“皆を巻き込む人間力”

会社データ(2014年10月現在)
【事業内容】飲食サービス業
【従業員の内訳】正社員705名、パートナー(パートタイマー)6,000名

キャリアアップ~STORY

子供を家族に託せる夜間に絞ってパート勤務をスタート

明るい笑顔で迎えてくれたのは、株式会社サガミチェーンが展開する和食レストラン“サガミ千音寺店”のチーフとして活躍する山下さんです。パートタイマーとして同店で16年のキャリアを積み、2014年に副店長格のチーフに昇格。今後も「勤務時間と収入がコントロールできて、自分の生活の組み立てがしやすい」時給制のパートナー(=パートタイマー)として働き続けたいと考えています。

サガミ千音寺店で働き始めたのは1998年、25歳の時。それまでも高校時代からアルバイトで飲食業を経験し18歳でカフェの店長を務めます。また20歳で和食仕出し屋を営む一家に嫁ぎ、家事と育児のかたわら家業を手伝って和食の知識も身につけました。家族から“家業の気分転換もかねて少し外に出てみたら”と勧められたのは、子供ふたりが幼稚園に入り、少し余裕がうまれた頃。千音寺店のスタッフ募集を目にして「家から近く、和食なら仕事の流れも分るし」と1日4~5時間×週3~4日のパート勤務をスタートします。仕事内容はホール業務と接客。子供を家族に託せる夕方5時から夜10時を仕事時間にあて、家業と掛け持ちしながらの勤務でした。

第三子の出産をはさみ、パートも頑張りながら30代を迎える頃、離婚という転機が訪れます。シングルマザーになった山下さんは、働きやすい環境のサガミでパートを続けようと決意し、勤務時間を夜7~8時から深夜2時までの深夜帯に切り替えました。(注:現在、営業時間は深夜1時まで)「日中は、子供のために空けておきたかったんです。下の子はまだ幼稚園で、送迎バスや給食がなかったため、毎日お弁当を作り、送って、お迎え。上のふたりは小学校2~3年でいろんな習い事をさせていたので、その送り迎えも。それまでの子供の生活を崩したくなくて」と山下さん。「体力的には大変でしたが、毎日パタッとよく眠れたため大丈夫でした。また母と同居だったので、夜は子供を任せて働くことに専念できる恵まれた環境でした。」

子供たちの成長に伴い働く時間を増やして、ステップアップ

接客サービスをルール化した独自の「提案10か条」を前に。

子供たちが少し大きくなると日中に自由な時間ができ、山下さんは昼夜を問わず人手が足りない時間帯をフォローするようになります。勤務時間も次第に長く、週35時間を超えました。こうした繁忙時間帯への貢献と、明るく気配りのある接客が評価され、2008年、35歳を前にパートリーダーに。(注:2014年からサガミはパートリーダーや後述するシフトリーダーなどを廃した新たな役割等級制度を制定)昼時間帯の主婦パートナーと夜時間帯の高校・大学生パートナーを合わせ約40名をまとめる立場になり、リーダー手当もプラスされるように。「この頃は、誰よりも率先して働き、お店のモラルを主導して守ることを心がけていました。」いわば皆のお手本役でした。

そして約5年を経た頃、当時の店長に“もう少し上を目指してみれば”と背中を押されシフトリーダーへとステップアップ。「自ら作業をこなすのではなく、どれだけ後方支援できるかが問われるようになりました。余裕をもって店内を見渡し、皆の心の機微も把握しながら、できていること・もっとやるべきことを自分自身で気づかせてあげられるように。」店長の指導のもと、新たな使命を強く意識した山下さんは、よりよいお店づくりに取り組んでいきます。

リーダーとして“皆を巻き込む力”を評価され、チーフに

まず「お店のサービス力を底上げするには、高校・大学生パートナーのレベルアップが必要」と考え、新発想のマニュアル作りに着手。「おもてなしを大切に、と口で言っても、初めて働く高校生には伝わりません。ならば誰でも分るようにルール化してしまおう!と」皆の経験知を集め、たとえば“テーブルに薬が置いてあったら必ずお水をお持ちする”といったサービスをルール化。言葉で伝えにくいことは写真や図解で噛みくだき、バックヤードに貼り出しました。さらに折にふれ「クイズ感覚で“4人がけのお席に4人の人が座ったら?”“答えは荷物カゴをお持ちする!”と突然ふってみたり」と、楽しい声かけで皆を巻き込んでいきました。

さらに、固定客が多い地域密着型のお店であることから“Aさんのポテトにはケチャップに替えマヨネーズをおつけする”といったお得意様の情報ボードも作成。「こちらもゲーム感覚で、新しい情報を仕入れた人は、嬉しそうに書き足しています。」

こうしてレベルアップを果たした千音寺店は、年3回実施される本社の覆面調査で高得点をとる常連店に。サガミ120店中年間ナンバーワンの大賞も2回受賞しました。「皆の自主的な頑張りが、お客様満足の点数にはっきり現れるのが、面白いなぁと思いました。自分のいない時間帯に高得点をいただくと、リーダーとしてより喜びを感じます。」自分の子供と年齢が近いパートナーも多いため「たぶん母親的な視点も加わっていますね。叱るべき時は厳しく叱りますが、将来の就職などにもきっと役立つと思います。」会社はこのリーダーシップを“向上へと巻き込む力はトップクラス”と評価。2014年から新たにスタートした役割等級制度の第一期生として、副店長格の『チーフ』への登用を打診され、資格試験をクリアした山下さんは、全国で3名の『チーフ』のひとりに。「今は経営的な数字も扱うチーフ職を必死でこなしていますが、一昔前の自分と比べると立ち位置の重要さにいっそうやりがいを感じます。労働条件も年2回まとまった賞与をいただけるなど、以前よりはるかに優遇していただいていると思います。」今後はキャリアアップを目指す他店のパートナーのサポートにも取り組みたいという山下さん。「正社員には正社員のメリットもあると思いますが、シングルマザーの私は子育てとのバランスを考えながら勤務できるパートタイマーのメリットを大切にしたいです。」と力強く語ってくれました。

応援メッセージ

山下 真希さん

小さなお子さんがいる方へ。子供との時間はとても大切です。だから小さなうちは会社や仲間に甘えてしまってはどうでしょうか。そして長くそこに勤め、時間の余裕ができた時に仲間を甘えさせてあげる人になればいいんです。持ちつ持たれつで、支え合いましょう!

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