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キャリアアップ事例

キャリアアップに成功した方々を紹介します。
自分の希望の働き方について、キャリアアップを目指しましょう

イズミ ゆめタウン氷上店
武田 多津子さん(主任)

武田 多津子さん

娘が教えてくれた前向きに生きる姿勢。
縁の下の力持ちとして、上を目指す。

会社データ(2014年2月現在)
【事業内容】スーパーマーケット
【従業員の内訳】正社員2,351名、パートタイマー4,631名

キャリアアップ~STORY

後の人生に大きな影響を与える「生かされた」経験と長女の障害

武田さんは、大学を卒業して間もなく結婚し、伊丹市のスポーツセンターでスポーツ指導員として働いていましたが、一年後、長女が生まれたのを機に退職。同時に夫が転勤になり、夫の実家のある丹波市に家族で引っ越してきました。

新天地での生活に慣れ始めた頃、思いもよらないことが起こります。まだ2歳9ヶ月の幼い長女が急性脳症にかかり、生死の境をさまようことになってしまったのです。いつまでも意識が戻らず不安な日々を過ごしましたが、必死の祈りが通じたのか、4ヶ月後、奇跡的に意識が戻り長女は快方に向かいました。障害は残ってしまいましたが、意識不明の時には「この子と一緒に死のうか」とまで考えたので、「娘も私も生かされた。」と感じたそうです。

長男と次女を出産した後もしばらくの間は、病気がちな長女を残して働きに出ることなど全く考えられませんでしたが、長女が11才になる頃には、身体も少しずつ丈夫になり、入院することはなくなっていました。ちょうどその頃、“近所にゆめタウン氷上がオープンするから一緒に働かない?”と友達から誘われ、「子どもたちが学校に行っている間なら気分転換にもなるしいいか」と軽い気持ちで働くことを決めます。これには夫も賛成してくれました。

進まない仕事の状況を打開したいと直談判して主任へ

縁の下の力持ちの仕事を毎日全力で頑張っています。

イズミではパートタイマーのことを「パートナー」と呼んでいます。パートナーには忙しい土日の出勤が求められたため、学校が休みの日は家事や育児をしなければいけない武田さんは、アルバイトを希望。1996年10月からイズミゆめタウン氷上店で働き始めました。配属されたのが売場ではなく在庫の管理と伝票照合を行う管理部門だったため、パートナーでも土日に出勤する必要はありませんでした。アルバイトとパートナーでは、時給や交通費、賞与の有無に差がありましたが、真面目な働きぶりを認めてくれていた店長に勧められて、4ヶ月後に土日休みのパートナーになります。

1998年には総務部へ異動。ここでは勤怠管理や入社・退社の手続き、制服の管理などを担当し、「縁の下の力持ち」的な仕事にやりがいを感じるようになります。また、入社以来勤務時間は9時~15時でしたが、2000年から長女が寄宿制の高校へ進学し、平日長く働けるようになったため、ロングのパートナーに変更。1日の勤務時間を7時間45分に延ばしました。

しかし、全てが順風満帆とはいきませんでした。2003年、私生活では離婚を経験し、仕事もうまくいっていませんでした。当時は20代半ばの若い女性社員2人と一緒に経理を担当していましたが、控え目な性格の若い2人はお互いに仕事を譲り合い、なかなか仕事がスムーズに進まなくなっていたのです。この状況を打開したいと考えた武田さんは、店長に「私に管理権限をください。」と直談判しました。ちょうど全社的にパートナーを主任にする試みが始まっていたタイミングでもあり、店長から高く評価されていたため、主任に昇格。以降は武田さんが若い2人をうまく指導して、円滑化が図れるようになりました。

長女の分も明るく前向きに生きようと正社員へ

主任という責任あるポジションで、社員を部下に持ちながら経理という重要な仕事を任されていた武田さん、ときには人間関係に苦労し、それでも多忙な店長を助けたいという思いで仕事に打ち込んできました。そして2010年、会社がパートナー主任を対象に行った短時間正社員募集に手を挙げ、登用試験を受けることにしたのです。

なぜ正社員になろうと思ったのか尋ねると、「実は2008年に、長女が23歳で亡くなって」と、静かにその理由を話し出しました。長女の急な死に落ち込み、毎日仏壇の前から動く気力もなくしていた武田さんに、これまで我慢していた気持ちのタガがはずれたのか、幼児のようにそばから離れない高校生の次女。この状況にハッとして「母親は太陽でなければならない」と思い直し、長女の死を受け止めようと努めました。そして、亡くなった長女の分も意義のある生き方をしなければ申し訳ないと考え、自分は明るく前向きに生きようと決心します。短時間正社員の募集に応募したのも、前向きなチャレンジのひとつ。筆記試験や1日がかりの研修などを経て、2010年11月に合格。短時間正社員に登用されました。

正社員になったことで、以前にも増して仕事に対する意識は高まりました。「就職氷河期に苦労して正社員になった若い人たちに“パートナーから正社員になった武田さんはずるい”と思われないように、逆に“武田さんなら”と認めてもらえるよう頑張ろう。」と奮起したそうです。

一度これと決めたことは、たとえ困難なことでも諦めず、何とか自分に足りないスキルを補おうと努めました。そんな武田さんを知識面でサポートしてくれたのが、会社が開講している社内ビジネススクールです。イズミでは、プレゼンテーションやビジネスマナー、戦略マネジメントなど、キャリアアップに役立つ講座を開講しており、武田さんはこれらの講座に月1回のペースで参加しました。ビジネススクールでの学びは、これまで仕事を通じて感覚的にしかわからなかったことを体系的に理解するのに非常に役立ったといいます。

数字の見方や、管理職としての仕事の進め方などの学びを通じて、益々仕事が面白くなった武田さんの次の目標は、次長になること。負担の大きい店長の仕事をサポートするため、そして職場のみんながいきいきと働ける環境をつくるため、ゆめタウン氷上店で空席になっている次長職を目指し、前向きなチャレンジの真っ最中です。

応援メッセージ

武田 多津子さん

思い切って上を目指して一歩を踏み出すと、自分の世界も広がるし、充実感や達成感も得られるはずです。例え思い通りにならなくても、ヤケになっては駄目。「信念を持って突き進めば、道はきっと開かれる」思い通りにならないときにこそ、どう生きていくかで自分の価値が変わりますよ。

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